2018-05-09 チップチューンのすべて読めた 等
チップチューンのすべて 読んだ
いや実際読み切れていない おれが理解するには知識が足りない部分がかなりあったので
でも積んでるよりもとりあえず最後まで行こうとの方針になり読み切ることになった
忘れる前にファーストインプレッションを投げておきたいと思ったので投げることにした
ファーストインプレッションはだいじ 二度と得ることのできない生の感想がある だいたい完璧に理解できていないのでご了承
まず読み物としてものっすごい物量で(本が届いた時ハリーポッターと賢者の石を思い出した)、内容はただひたすら電子音楽から始まる歴史 いや電子音楽じゃない 大型コンピュータの誕生からだ 歴史が延々と書かれている
なんていうんでしょう、小学6年生の頃歴史の教科書初めて読んだ時のような 人類の誕生から未来まで、、、それの電子音楽版
つまりチップチューンのすべてを語るためには電子音楽の石器時代から遡る必要がある それが伝わった
でも、俺が一番すごいと思った部分は素人でもまったく問題なく読める文章のわかりやすさ
時系列順にしっかり意識して文章が組まれているというのもあると思うんだけど、文章の隅々まで非常に丁寧に書かれていると感じた
その上先述した通り参照の範囲が異常に広い。本当に広い 俺はてっきりゲームボーイの話を延々とするものかと思っていたが全然違った。PCの開闢…アタリ…YMO…コモドール64…PC98…それから…とにかく全部だ!多分!
少なくとも完全に俺の視野を越えた世界を語っていたので俺はこれがチップチューンのすべてだと言われて疑う要素が存在しない!
全部わかった!!!
個人的にすごく面白くて覚え書きしておきたかった点がいくつか 主に東方Projectを言及するに当たって必須のような情報がいくつかあって怖かった
だってチップチューンにハマらなかったら手に入らない情報でしたもの この本がおすすめという布教情報です
・YMOそんざい
数ヶ月前初期のYMOについてしばらく語っていたことがあったけどこれはこの本の前半あたりにめっちゃ言及が入っていたことに起因する
「日本における電子音楽のパイオニア」「一枚目は特に東方が要素を継いでいる」というだけでも聴く価値ありだとおもいます。むしろ聴いてなかったの俺だけなのかもしれない。東風(Yellow
Magic)のタイトル回収好き・・・その後の中国女も好き。
このアルバム、ゲーセンのピコピコ音の一般的な認識を変えるきっかけになったというのわかる。本の要約
・古代祐三そんざい
とにかくめっちゃやばい人として本書に書かれている。少し前のコンサートで確信したけど、ZUNはこの人がいなかったら本当に電子音楽には触れてなかったんだろうと思います
・PC98そんざい
正直おれはwindowsより昔のことを体験していない。のでPC98とWindows98の違いすら怪しかった。さすがにだいぶ昔に改善されたけど
しかしこの具体的なNEC無双というのはあまり詳しくなくて、こういった話もしっかり書かれていてよかった。
というかチップチューンでPC98のこともしっかり書くのか・・・FM音源だからそうか・・・とおもった
俺たちは最初からチップチューンだった・・・?そうだった気がする
・「チップチューン」の定義について
定義についてはその歴史(長い)において変遷するものであったけれど、統一して「ノスタルジーとしてではない制約された電子音楽」というのは納得できた。なるほど・・・
理解がよくできたのはこのあたりで、正直まったく理解できなかった部分も多い Windowsすら存在しなかった世界で海外のハッカーの割り伝説とか ソフトウェアの流通が郵便だったりとか マジなのですか
90年台のチップチューン・ムーブメントが2010年あたりで既に収束を迎えていたことも書かれていた 俺の知らない世界だ・・・と思った
とにかく参照の範囲がめちゃくちゃ広いので、わからなかった部分もどこかで理解できるタイミングがあるんじゃないかと思う
面白い本でした 本当に面白かった
つかれたのでおわりです